パラケルススの娘(4)緋袴の巫女

友人の同人にゲストしていらしたのが縁で知った五代ゆうさん。昔からきちんと読ませる文章で大好きです。
この『パラケルススの娘』シリーズ (ISBN:4840112630) は、男装の麗人やらメイド人形少女やら、ツンデレお嬢様やらで、最近のはやりに乗っているといったところでしょうか。
今回、(たぶん)1〜3の主人公の遼太郎の出番はなくてその祖母の多華さんが主役です。
前巻の「パラケルススの娘(3) 」(ISBN:4840115028) で出てきた吸血鬼、黄婦人の従者睦月さんは、以前多華さんの従者だったわけですが、なぜそうなってしまったのか?が中心のストーリー。

で、若かりし日の多華さんさん

あれ … 多華さん … つんでれ …??

「ばかなことを信じるな、ばか。ばかもの。ばかな返事もするな」
「はい、多華さま」
「おまえは『はい』しか言えないのか、ばか」


普段は敬語の子なのに睦月さんにだけ乱暴な口をきく多華さん。かわいい。

ともわれ。外伝っぽい話だったので、全3作の勢いはないけれど、全般的におもしろかったデスヨ。